日本における外国人労働者数は年々増加傾向にありますが、そもそも外国人を雇用するメリットにはどのようなものがあるでしょうか?
本記事では、日本における外国人雇用の現状を紹介し、外国人を採用するメリットと注意点を解説します。
目次 外国人採用の現状
メリット 1. 人手不足の解消 2. 採用コストの削減 3. 社内の活性化 受け入れの注意点
まとめ |
外国人雇用の現状
厚生労働省の発表によると、2023年10月末時点での外国人労働者数は204万人を突破し、前年から20万人以上増加しています。
また、2019年4月には新たな在留資格「特定技能」が創設されました。これにより単純労働を含む幅広い業務への就労が認められ、長期的に労働が可能な外国人材の確保がしやすくなりました。
・国別の受け入れ
外国人労働者を国籍別にみると、ベトナムが最も多く 518,364人(外国人労働者数全体の 25.3%)です。
次いで中国 397,918人(19.4%)、フィリピン 226,846人(11.1%)の順となっています。
ここで注目すべきは、対前年増加率が大きい3か国 – インドネシア、ミャンマー、ネパールです。
インドネシアは 56.0%(43,618 人)増加、
ミャンマーは 49.9%(23,690 人)増加、
ネパールは 23.2%(27,391 人) 増加しています。
かつては中国が最多を占めていましたが、近年は東南アジアからの外国人労働者が増加傾向にあるといえます。
・産業別の受け入れ
2023年時点で、全国31万以上の事業所が外国人を採用しています。
産業別にみると、「卸売業、小売業」が18.7%、「製造業」が17.2%、「宿泊業、飲食サービス業」が14.3%を占めています。
今後は建設やサービスの分野でも外国人の受け入れが増加していくことが予想されます。
外国人採用のメリット
ここからは外国人採用のメリットを3点、解説します。
1. 人手不足の解消 2. 採用コストの削減 3. 社内の活性化 |
【メリット1】人手不足の解消
外国人を受け入れることで、職場の人手不足の改善に繋がります。
国内では宿泊・飲食などのサービス業を中心に労働力が不足しているといわれます。
外国人を採用の対象に加えることで、採用に苦戦していた地域や職種でも人材を確保できる可能性が高まります。
【メリット2】採用コストの削減
国内で慢性的に人材が不足している職種では、思うように求職者が集まらず、採用期間が長引くことが考えられます。
そこで国内外の外国人を採用対象に含めることで求職者の母数が増え、結果的に募集期間の短縮化が期待できます。
募集期間が短縮されれば、求人広告費などの採用にかかるコストの削減につながります。
【メリット3】社内の活性化
外国人雇用は、社内に良い影響をもたらす可能性があります。
母国を離れて就労する意思があり、かつ知識や技術・日本語能力を就労可能な水準まで習得している外国人の意欲や能力は、日本人社員を感化し、社内の活性化につながるでしょう。
また、外国人に業務を教える際も、日本人とは異なる視点からの質問などから、業務の向上に繋げることが可能です。
受け入れの注意点
外国人受け入れの際に知っておくべき注意点を解説します。
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・在留資格の確認
在留資格によって働ける業種や分野が異なるので、雇用する外国人労働者が自社で就労できる資格を持っているかどうか、確認する必要があります。
在留資格を持たない外国人を就労させることは、不法就労および不法滞在になるため注意しましょう。
・文化や価値観の違いを理解する
外国人の採用は、異文化の受け入れです。
日本とは異なる環境や文化で育った外国人は、文化や仕事に対して異なる価値観を持っています。
採用担当者のみならず、一緒に働く社員も、異文化への理解が必要です。同時に、外国人労働者も日本の仕事のルールやマナーを理解し、互いに歩み寄ることが重要です。
まとめ
この記事では、外国人採用のメリットと注意点を紹介しました。
少子高齢化による労働不足に悩まされる日本にとって、外国人労働者の存在はなくてはならないものになりつつあります。外国人受け入れの際は、注意点をおさえた上で、採用活動を行うことが大切です。
今後の記事では、外国人材に関する様々なトピックについて紹介していきます。
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